検索やコンバージョンに力を入れたいならば、まずはコーポレイトサイトはSSL対応しましょう。メリットばかりなので、是非対応されると良いかと。今回はHTTPS化移行の方法をご紹介。
もくじ
HTTPS化対応によるメリット
1. 自動通信暗号化
サイト設定に行ったことでログイン等でのhttpでのネットワーク盗聴によるパスワード漏洩を防ぐ。
2-1. SEOの評価向上
現状はGoogle評価 1~2%の向上と言われています。
2-2. Google Analytics アクセス解析の精度向上
httpsサイトからのリファラの取得が可能になります。自サイトがhttpの場合、httpsサイトからのリファラ取得がGoogle Analyticsの仕様上出来ません。
3. ユーザへの安心感
Chrome, Firefoxのモダンブラウザにおいて、HTTPS化されているサイトの通信ではURL欄に緑の鍵マークが表示されます。これはセキュア通信が確立されている証明。昨今ではHTTPSの重要性を知っているお客様が多いはず。
4. サービスレベルアピール
企業が真摯に情報セキュリティに取り組んでいる姿勢、情報セキュリティの意識の高さ、コンプライアンスアピールが出来ます。
SSL導入への道
1. 自サイトの現状やどうしたいかを確認する
- サーバの保有
自社の担当者が管理しているサーバか、VPS、レンタルサーバかどうか。 - WEBサーバの種類
Apache?Nginx? - 作業者の確認
作業中に障害が起こしてしまった場合、システムの専門家にフォローが得られるか。または任せるか。 - WEBサイトの公開ディレクトリの構造
公開ディレクトリの位置によっては認証ファイルの適用を工夫する必要がある。メール認証タイプなら問題ないが、メール認証タイプは証明証料金が少し高めな傾向。 - HTTPSの実装範囲
常時HTTPSにするのか、お問い合わせページだけの部分HTTPSにするのか。 - Google ウェブマスターツールに登録の有無
2. CSRの発行
サーバを操作してこのサーバとドメインは私ですよという署名ファイルを発行します。
3. 証明書を購入する
2で発行したCSRを使って、ジオトラストなどの証明書ブランドで購入が可能です。
また、大元ではなく、証明書の代理店経由で購入だとお安く購入できます。最近のトレンドとしては、オーソドックスな証明書なら発行無料のクラウドサービスも増えてきています。
4. WEBサーバへの適用
証明書ブランドから発行された証明書をWEBサーバへ適用する。
https://ドメイン名/
上記でのアクセスが確認出来ればHTTPS化自体の対応は終了です。
以降はSEO的な作業。
5. 301リダイレクトでSEO評価を引き継ぐ
○.htaccess
## SSL <IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine on RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://ドメイン名/$1 [R=301,L] </IfModule> ## SSLここまで
Apacheの場合、これでhttpからの評価を引き継げます。
6. Google ウェブマスターツールでの適用
アドレス変更ツール
旧プロパティで設定します。
httpsでのプロパティ設定からデフォルトのURL項目でhttpsに変更します。
サイトマップの適用
https用のサイトマップを用意して、あることを確認します。
Googleウェブマスターツールの新しいプロパティを作成して、新しいプロパティからサイトマップを送信して下さい。これで旧URLからのGoogleからの評価が引き継げるはずです。