RFC1918
プライベートアドレスの規格。IPv4枯渇への対策として策定
RFC4193
ユニークローカルアドレス(IPv6)
RFC791
IPP(IP Precedence)の規格。ToSフィールドの先頭3bitを借用してマーキングを行う。
※また、DSCPでは先頭6bitを使用して優先度を64まで表現できるようになって、より細かい分類やマーキングが行えるようになった。またIPPしか扱えない機器でもDSCPで設定した値を適切に扱えるように、DSCPにCS(Class Selector)という既知の値が定義された。
- IEEE 802.3
・Ethernetに関する規格である
・CSMA/CDによってコリジョンを抑える - IEEE 802.11
・無線LANに関する規格である
・CSMA/CAによってコリジョンを抑える - IEEE 802.1x
優先LAN, 無線LANのユーザ認証。主にRADIUSサーバを利用して、無線LANの利用に認証機能を付加しようというもの。これにより無線LANの使い始めに必ず認証が入るので不正アクセスを排除できる。 - IEEE 802.1Q
・トランクに関する規格である
・イーサネットフレームにタグを付けることでVLANを識別する - IEEE 802.1d
・STPに関する規格である
・動的にブロッキングポートを作ることでL2ループを防ぐ
- MDI
ルータ、PCなど
1つのポートで処理を行う - MDIX
スイッチ
受信ポートからデータが入って、送信ポートに転送される規格
ポートの規格による転送速度、カプセル形式の違い
- Ethernet 10MB ARPA
- FastEthernet 100MB ARPA
- Gigabit Ethernet 1000MB ARPA
- Serial 1.54MB HDLC
もくじ
デフォルトゲートウェイ冗長化プロトコル
FHRP(First Hop Redundancy Prot0col)・・・デフォルトゲートウェイを冗長化する為のプロトコルの総称
プロトコル名 | HSRP(Hot Standby Router Protocol) | VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol) | GLBP(Gateway Load Balancing Protocol) |
仕様 | Cisco独自 | 標準 | Cisco独自 |
ルータの役割 | アクティブルータ, スタンバイルータ | マスタールータ, バックアップルータ | AVG, AVF |
ロードバランシング | 複数のグループを使用 | 複数のグループを使用 | 1つのグループ内で可能 |
ロードバランシング時のクライアントのデフォルトゲートウェイ | 異なる仮想IPアドレスを設定 | 異なる仮想IPアドレスを設定 | 同じ仮想IPアドレスを設定可能 |
仮想ルータのIPアドレス | 空きIPアドレス(インターフェイスと同一サブネット) | 空きIPアドレス(インターフェイスと同一サブネット, もしくはインターフェイスの実IPアドレス) | 空きIPアドレス(インターフェイスと同一サブネット) |
HSRPが動作するルータの状態
- Initial
HSRPが動作していない。(設定変更またはインターフェース起動直後の状態) - Learn
仮想IP未設定、アクティブルータまたはスタンバイルータからのメッセージ待ち - Speak
自身のHSRP状態を通知
(Active Standbyの候補となる) - Standby
次にActiveになる候補
(スタンバイルータ:グループに1台のみ) - Active
仮想IPアドレス宛のパケットを処理する
(アクティブルータ:グループに1台のみ)
HSRPの2つのバージョン
機能 | バージョン1 | バージョン2 |
IPv6のサポート | 無し | 有り |
タイマーの間隔 | 秒 | ミリ秒 |
グループ番号の範囲 | 0~255 | 0~4095 |
仮想MACアドレス | 0000.0C07.ACxx | 0000.0C9F.Fxxx |
マルチキャストアドレス | 224.0.0.2 | 224.0.0.102 |
パケットの送信元識別子 | 無し | 有り |
HSRPの設定
(config-if)#standby {グループ番号} ip {仮想IPアドレス}
グループ内でアクティブになる優先度を操作
(config-if)#standby {グループ番号} priority {プライオリティ値}
未設定ならデフォルトは100。
優先的にアクティブにしたいルータのインターフェイスで100より大きい値。
もしくはスタンバイにさせたいルータでは100より小さい値に設定を行います。
現在の状態によらず、プライオリティ値の高いルータをアクティブとさせるには、プリエンプションを有効にします。
(config-if)#standby {グループ番号} preempt
※デフォルトはプリエンプションが無効になっていますので、現在アクティブなルータよりプライオリティが高いルータがグループに参加してもアクティブルータは変更されません。
@see ping-t